恋人に膣内を愛撫されているときに、おしっこがしたくなるという女性がいますが、これは特に珍しいことではありません。むしろ自然な現象といってもいいでしょう。Gスポットの真上には尿道があり、男性の指でここを押されることによって、女性は尿意をおぼえるのです。尿意と快感は紙一重。彼女がよっほど不快に感じているようでなければ、そのまま指での愛撫を続けてかまいません。

もしかすると、やがて彼女の尿道から、透明な液体があふれ出してくるかもしれません。これが潮を吹くという現象です。潮吹きの正体はまだ医学的に解明されていません。無色透明で、アンモニア臭もありませんが、おそらくは尿の一種だろうといわれています。水鉄砲のようにビュッと勢いよく噴き出す人もいれば、じわっとにじむようにして出てくる人もいて、さまざまなパターンが報告されています。量も個人差が大きいようで、べッドに水たまりができたという話も耳にします。

潮を吹かせるためには、男性が思っている以上に強い刺激が必要です。しかし、彼女に潮を吹かせようと男性が力を入れてGスポットを擦ると、大多数の女性は快感より先に痛みや不快感を覚えてしまいます。これは、女性の身体を傷つける可能性もある、たいへん危険な行為です。潮を吹くかどうかは元々の体質によるところが大きいので、無理は禁物。彼女が痛がらない範囲で試してみて、潮を吹く気配がなければ、残念かもしれませんがあきらめてください。

しかも、女性にとって潮吹きがそもそも気持ちいいものなのかというと、どうやら断定できないようです。快感の頂点であるオーガズムとはまったく別の感覚だという報告もあります。潮を吹きながら快感におばれる女性は、アダルト作品のなかだけで成立する、いわばファンタジーのようなものだと考えたほうがよいでしょう。